

敏感期にある子どもが自立していく為には整えられた環境が必要です。 それぞれの敏感期に見合った環境を準備してあげるのが教師(大人)の役目です。 この環境の準備はモンテッソーリ教師の必須アイテムともいえます。
子どもの敏感期に見合った環境を用意されていてもその環境との交わり方がわから なければ意味がありません。 子どもが用具で練習したり教具の使い方を正しく理解する為に先生は提示(提供) を行ないます。 子どもは動きながら学ぶ存在なのでその動きを先生が実際に見せるのです。模倣期 にある子どもは大人の動きをよく観察しますし、一人でやりたい、一人でできた! といったように自信へとつながっていくのです。 先生は美しい魅力的な提示を行い、言葉ではなくあくまでもやってみせます。 きちんと提示がなされていないと子どもは好き勝手に用具や教具をおもちゃのよう にあつかってしまうこともあります。 用具や教具を使うことにより子どもは集中現象を起こし自立へと向かっていくもの なのでこれでは意味を持たなくなってしまいます。 正しい使い方を子どもが理解した上で子どもは「自由」を獲得するのです。 この自由とは好き勝手という意味ではありません。きまりを守った上での自由、約 束を守り自由選択してやり遂げてから終わる事を決める自由なのです。 そのために先生は正しい提示を行い、こどもをじっと見守るのです。
先生とは一般的には子どもにいろいろな事を「教える」存在です。 モンテッソーリ教育の先生は子どもには教えません。 子どもの中には自分で自分に教えていく能力がありますから、子ども一人一人のペ ースに任せそれが滞りなく進むように子どもを見守るのです。 たとえ子どもが提示通りに出来ないとしてもそれを指摘したり訂正することもなく 誤りは子ども自身で気づかせるのです。指摘をしたばかりに子どもに失敗感や無能 感を味あわせないこと、一人で出来た!という気持ちを沢山味わって自信がつくの です。モンテッソーリ教師はteach(教える)ではなくderect(方向づける)存在です。