羊毛、絹、亜麻を素材に、北海道の自然風土をテーマにした作品が多い。一つの作品に300近い色を織り込み、油絵的な表現が特徴である。
オヒョウの木の繊維で作られた樹皮布(樺太アイヌはイラクサ)に、切伏せや刺繍で独特のアイヌ模様を施したもの。木綿糸や布が入ってからは、6〜7種の木綿布で作られた。
布を裂いて緯糸に織り込む裂き織りは、東北から日本海岸の各地、山陰まで見られる。傷んだ布の再生だが、庶民のたくまざる美がのぞく。
明治初期に,今の二戸市(旧福岡町)に緬羊が入り、イギリス人の宣教師が製織法を教えたといわれている。
米沢琉球紬の略称。染色は本場大島の柄を受け継ぎ、茶系が多いが、紺や白絣もある。
科,藤、楮,苧麻、大麻、ぜんまいなどの繊維素材を使って古くから織られた織物のこと。昔は科布だけを織っていた。出羽の織り座。
無撚り緯糸を水に浸して丹念に打ち込んだ厚地で高級な平縞織り。袴地として有名。
経糸、緯糸ともに真綿の手つむぎ糸を使い、居坐機で織る。細かい十字絣の高度な技術は世界的にも最高水準。
藍染めに蘇芳染めや浅黄糸の入った木綿縞。渋い色調と光沢がある。千葉県館山や埼玉県川越で生産。
糸の板締めの絣で、着物と羽織を対にする。
平安時代の八丈絹は白生地で、徳川幕府の支配下になってからは、黄八丈は貢租として織られた。黄色の染料は八丈カリヤス(こぶな草)。黒色は島内産の椎の皮で染色後、鉄分を含んだ泥水に漬けたもの。鳶色はマダミ(イヌグス)。染めには手間が掛かり晴天40日といわれる。
麻織物で、夏の高級着物地。居坐機で織り、苧麻の手積み、雪晒しなどの伝統技法を守っている。
長野県には、松本、上田、飯田などの紬の産地が多い。それぞれに山繭紬、上田紬、飯田紬と呼ばれている。天繭の糸を使った山繭紬は生産量が限られるが、その特種な光沢で人気がある。上田紬は格子柄が多く、松本紬、飯田紬、伊那紬には草木染めのものが多い。
草木染めを主に、玉糸を使って織られた風合のよい織物。縞柄を特徴とする。
縮緬とは、右撚りと左撚りの強撚糸を交互に打ち込んで、平織りにした後精練して、しぼを出した絹織物。着尺、羽尺、帯地、友禅地などに使われる。
綴れ、錦、緞子、お召、絣、ビロードなどの高級絹織物で、帯地、着尺、金襴や緞帳、ネクタイ、インテリアにも使用される。たくさんの色糸を使った西陣織は絢爛豪華で、日本を代表する織物である。
別名浜絣とも呼ばれ、山陰の絵絣として、広瀬絣とともに有名。絵絣の種類も多く、明治、大正から昭和の初期には、布団地用の柄もたくさん作られている。現在は着尺、座布団地、インテリア用など。
木綿絣。着尺地のほかに、インテリア用品などが作られている。かつては久留米、備後と並ぶ産地。山陰の絵絣とも交流し、絵柄も似たものが多い。
阿波藍で染めたしぼのある木綿縞。素朴な味わいをもつ縮は、夕立でぬれて偶然にできたのがヒントという。
黒田長政が幕府えの献上品に指定したことから、帯は献上博多織と呼ばれる。地質が厚くしっかり打込まれた帯は絹鳴りがして良く締り、博多織でなければという愛好家も多い。文様は経糸のみであらわされ、簡素で粋な織物である。独鈷、華皿模様が特徴。
井上伝が考案したといわれる庶民的な木綿絣。紺地に白や薄青が抜け、幾何学模様や絵絣があるが、柄は一般に細かい。経緯絣がきっちりとあっていて、木綿の絣としては日本を代表するものと思われる。
金糸、銀糸、漆紙の細い経目を竹べら一本で模様に合せ、五彩の緯糸をアグリ(糸まき)で通す丹念な仕事。
奄美大島が起源だが、鹿児島にも技法が伝わった。泥染を行う独自の技法を持つ。渋い風格の絹織物。
芭蕉の繊維から取った糸を用いて織る。琉球列島、奄美諸島が主産地。歴史は古く13世紀ごろにできたといわれる。麻よりも繊維が硬く、軽くて布に張りがある。肌にまとわりつかないので、南国の夏の着物地として愛用されている。
宮古に自生する苧麻を使った細かい糸の麻織物で、絣の模様が精緻である。織りあがった布を木槌でまんべんなくたたいて出した艶と、滑らかさは一種独特な風合を持ち、ロウを引いたように見える。
花織りは浮き織りの一種。平織りに色糸で紋が織り出される読谷花織りと、無地糸による首里花織りがある。首里花織りは、絹地に紋綜絖で細かな幾何紋を織り出す。読谷のものは色糸を使い、絣や縫取り織りも併用し、特異な南方的意匠である。
紋織りの一種で、地の経糸の一部が緯糸に組合わずに浮くのが特徴。
白地に黒味を帯びたこげ茶色の絣が特色の夏物白上布。原料は苧麻で紅露の刷込み捺染である。
ミンサーとは細帯のこと。読谷ミンサーと竹富ミンサーがその代表。先染め絣糸に経畝織り、植物染料を使う。竹富ミンサーは五つと四つの交互の絣が特徴。
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