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第21回(2003/12/25)
『ラスト・サムライ』("The Last Samurai", 2003)
トム・クルーズ主演で話題の『ラスト・サムライ』を観てきました。映画を観る前に、アメリカのTV番組「ラリー・キングLIVE」でトムのインタビューを見たのですが、かなり日本のことを勉強し、また尊重して映画を作ったというようなことを言っていて好感が持てました。
人物設定に関しては善悪をはっきりさせるというウェスタン映画のような感じで、このあたりは観客の受けを考えたハリウッド映画の王道を行く感じがしますが、映画自体はかなり良くできています。ただ我々日本人にとっては、ストーリーよりも日本や日本人がきちんと描写されている点に注目してしまいます。渡辺謙ら日本のトップ俳優が出ていることもあって、日本の時代劇を見ているような感覚になります。
死に対する美学を追究する武士道の考え方は、古くは戦国時代や赤穂浪士の時代から数多く取り上げられてきたテーマで、日本人にとって斬新なものではありませんが、この映画が訴える「古きよき文化を継承していくことの大切さ」は逆に日本人が忘れていた部分だと思います。こういった訴えというか、感動をさせる手法に関してはやはりハリウッド映画はうまいな、と感じざるを得ません。もちろんお金をかけていてリアルなものを作れるからというのもあるのでしょうが・・・
西郷隆盛がモデルになったといわれていますが、状況を考えるとちょっと違うような感じがするし、やけに英語を話せる人が多いとか、突っ込みどころはありますが、そういったものを超越して楽しめる映画だと思います。
評価(5つが最高):★★★★