第30回(2004/7/6)

『ふたりのミナ』(イラン映画祭にて、2000)

 イラン映画祭で『ベマニ』(2002)、『ふたりのミナ』という対照的な2本のイラン映画を観ました。『ベマニ』は男尊女卑の考えが色濃く残る町で、ある女性の運命を描いたドラマ。『ふたりのミナ』は夫婦とはなにか、をテーマにしたコメディです。
 『ふたりのミナ』は男と女の考え方の違いなど不変的なテーマですんなりと入っていける作品です。夫婦喧嘩をしたり、男女ともに車を運転したり、携帯電話を使うなど、先進国と大差ない生活描写で中東の映画を見慣れていない人でもそんなに違和感はありません。
 ただ、ところどころにやはり日本を含めた東アジアや欧米諸国とは違うな、と感じるところがあります。服装であったり、風習であったり、風景であったり・・・逆にそれが新鮮で画面を見ているだけでも飽きません。
 正直言ってカメラワークや脚本など含め、映画の完成度はそんなに高くはありません。ただ、映画への情熱が伝わってくる作品であり、日本やハリウッド映画にもあった「古きよき時代」の匂いが漂ってくる1本です。映画大国・イランの映画はあまり見る機会がないと思いますが、NHKでもたまに放映されますし、ビデオででもぜひ見ていただきたいと思います。

評価(5つが最高):★★★


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