第31回(2004/8/11)

『エルヴィス・オン・ステージ スペシャル・エディション』(Elvis: That's the Way It Is / Special Edition, 1970)

 エルヴィス・プレスリーのデビュー50周年を記念して再編集された特別版。音響面でもドルビー・デジタル化されて、臨場感がアップしています。
 映画としては単純なドキュメンタリーで、エルヴィスのライブ(リハーサル含む)を紹介しているだけの作品ですが、映画館の大画面+大音響でこの映画を観るとエルヴィスのコンサートに来ているかのような錯覚に陥ります。当時彼を生で見られなかった人たちはこの映画を見てさぞ熱狂したことでしょう。
 1970年にラスベガスで行われたライブですが、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。長いもみあげや白いジャンプスーツ、歌うときの奇抜な動きなど、派手なイメージが一人歩きしているように思えますが、この映画のコピー通り「原点にして頂点」、不世出の歌手であることは間違いありません。史上最強のボーカリストであり、史上最高のエンターテイナー。それがあらためて分かる映画です。
 とにかく歌がうまい。「ゲットバック」や「明日に架ける橋」など他の人の歌を歌ってもすべて自分のものにしてしまいます。そしてファンを心から楽しませるパフォーマンス。ビートルズのジョンやポール、ストーンズのキース、そしてクラプトンなどエルヴィスに影響を受けたアーティストは数多くいますが、いろいろな意味で本当の「スーパースター」であることをあらためて感じました。
 エルヴィスをリアルタイムで聞いていた年代の人が数多く見に来ていましたが、世代を超えて「楽しめる」、そんな魅力が彼の歌にはあると思います。大音量で聞く彼のボーカルはまさに鳥肌もの。ぜひ映画館でみてください。

評価(5つが最高):★★★☆ ※映画としての評価(彼のパフォーマンスは5つ星です)


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