第35回(2005/1/2)『ターミナル』("The Terminal", 2004)

 スティーブン・スピルバーグ監督最新作。主演のトム・ハンクスは前作の『キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン』に続いての出演です。
 閉鎖的な空間の中で巻き起こる様々な事件をコミカルに、温かく描いていて、作品の雰囲気は『キャッチ・ミー・・・』に通じるところがあります。ストーリーは正直言ってたいしたことはありません。しかし、さすがはスピルバーグ、観客をひきつける術を知っています。今回特に感じたのはそのカメラワーク。綿密に計算されたその映像にいつのまにかのめりこんでしまいます。
 キャサリン・ゼータ・ジョーンズが不倫に悩む客室乗務員をかわいらしく、さわやかに演じています。非現実的な演出もありますが、「やはりこれが現実だよ」という部分も随所に見せてくれていて、好感が持てます。観客が喜ぶ(感動する)ツボを心得ているスピルバーグ、期待は裏切りません。
 主人公の「約束」にひとひねり加えるともう少し重厚な作品になったかもしれません。

 評価(5つが最高):★★★☆


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