第6回(2003/4/15)
『キリング・フィールド』("The Killing Fields", 1984)

 イラク戦争がようやく終結に向かってきましたが、一連の報道を見ていて、『キリング・フィールド』を思い出しました(戦争の映像にジョン・レノンの「イマジン」が流れていたことと「報道陣が攻撃された」などの報道がこの映画を思い出させたのかもしれません)。
 舞台は70年代のカンボジア。ところどころ残酷なシーンも登場し、ドキュメンタリーのように切迫感がある映像が展開していきます。もちろん実話ということでとても説得力があるのですが、盛り上がるところもきちんと作られていて、ラストシーンは涙なくしては見られません(個人的にはこれほど涙が出る映画もそうないと思います)。アメリカのしたことをたなに上げて・・・とかこの映画に対して不満をいう人もいるけれど、一本の映画としてはかなり完成度の高い作品であることは間違いありません。
 人間の愚かさ、戦争の不条理、悲惨な現実・・・この映画を見て「目からうろこ」じゃないですが、あらためて分かったことがたくさんあります。
 ちなみにこの映画でアカデミー賞助演男優賞を受賞したH.S.ニョールはその後、ジョン・レノンと同じく凶弾に倒れました。

 最近は時勢がら社会派映画の紹介が増えてしまっていますが、こういう映画は今のような時期にこそ、見る価値があると思います。
 まだ見ていない人はぜひ見てください。そしてその感想をいただけたら、と思います。
評価(5つが最高):★★★★☆


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