ラベンダーと昆虫たち
八月初旬の蔵王は良く晴れ渡り、スキー場には夏を盛りの花々が咲き競っていた。
ラベンダー畑にも蝶やトンボが飛び交い、自然を満喫しているようであった。

(c)Mitsuo Tabata,1996All Right Reserved
モンキチョウ(シロチョウ科)
前翅長:32mm内外。黄色,外緑に黒帯がある。雄には地色
が白色と黄色の2型あり,一般に後翅の黄色部に黒鱗が多い。
一般に春型は小形て黒色部の発達が弱い。幼虫はシロツメクサ・
アカツメクサ・ゲンゲ・ウマゴヤシなとマメ科植物に,ときには
ダイズ・アズキなとを食害することもある。幼虫,まれにさなぎ
で越冬。成虫は年数回発生し花に来る。
分布:日本全土・琉球・台湾・朝鮮・樺太・満州・シペリア・
中国・ヒマラヤ・インド(半島部の高地)・トルケスタン・
イラン・エチオピアなどに広く分布し,多くの亜種がある。
アカタテハ(タテハチョウ科)
前翅長:37mm内外。苅翅は黒色で橙赤色帯と自斑があり,
基部は暗褐色,後翅は大部分が暗褐色で,外緑に橙赤色部が
あり,その中に小黒紋がある。後翅裏面は不規則な雲状紋を
なし,外縁部に数個の不明りょうな眼状紋がある。雄雌は斑
紋・翅形ともにほとんど同様で判別は困難。幼虫はイラグサ
科植物とニレ科植物を食べ,食草の葉をつづって袋状にし,
その中に潜む。成虫で越冬。成虫は年数回発生,花や樹液に
来る。
分布:日本全土,インド以東のアジアからオーストラリアに
かけて広く分布し,地方変異はほとんどないが,北アフリカ
とマデイラ諸島に別亜種を産する。
キアゲハ(アゲハチョウ科)
前翅長:40〜60mm。雄は雌より淡色。春型では斑紋にほと
んど差がないが,夏型ては後翅基部に黒斑が発達し,黄色部
にも黒鱗が多く鮮明さを欠く。春型は夏型より小形。夏型は
前後翅亜外縁の黒帯が広く,とくに後翅では中室に接するこ
とが多い。幼虫はニンジン・セリ・ミツバ・ハナウド・パセ
リなとセリ科植物を食べるがまれにキハダ・カラタチなども
食べることもある。さなきで越冬。成虫は年2〜3回,寒冷
地ては1回,暖地ては4回発生,花にくる。
分布:日本全士・朝鮮・中国・台湾から西はヨーロッパ・北ア
フリカまで,東はアラスカまで,旧北区のほとんど全域に分布し,
多くの亜種に分けられる。原亜種はヨーロッパ中北部産,日本
産はいちじるしく大形,夏型は暗化するので,亜種に属すが,
最近,東亜産を別種とする学者もある。
小学館日本百科大事典別冊「原色昆虫図鑑」より