
志賀秋便り
撮影日:Oct.11,1998
(c)Mitsuo Tabata,1996All Right Reserved
白根山
白根火山は志賀高原最大の見どころ。エメラルドグリーンの火口湖が人気で、観光バスやマイカーを降りた観光客が行列をなして火口丘へ登る。
その南の本白根山は、ツガ林とハイマツ、数々の火口跡と、その砂礫地に自生するコマクサなど楽しみが多い登山が楽しめる。
また、浅間山や鹿沢五岳の眺望が目に焼き付けるほど。
ゴゼンタチバナ
ミズキ科の植物は主として北半球に分布し、約15属100種が数えられる。大部分は喬木または灌木の仲間で、ゴゼンタチバナのような草本は他にない。そのため1756年、イギリス人ジョン・ヒルが異説をとなえてゴゼンタチバナ属を立てた。
現在でもこの説を支持する人はたくさんいる。実際にもミズキ科の植物であるアオキ属アオキやハナイカダ属ハナイカダも灌木であり、同じミズキ属の仲間である、ミズキ、クマノミズキ、サンシュユ、ヤマボウシなどはみな喬木である。ゴゼンタチバナは北米からカムチャツカ、アムール、サハリン、朝鮮一帯に分布しているが、同じ草本の仲間としてはムラサキゴゼンタチバナの別名があるエゾゴゼンタチバナがただ一種あるだけである。
名の由来は、本州中部の白山で発見されたため、白山の最高峰である御前峰の名が冠せられた。このことについては古く飯沼慾斎の「草木図説」に「北地白山等ノ高山ニ生ズ・・・白山最高ノ嶺ヲゴゼント称ス此草ソノ地二産シ実カラタチバナノ実二似タルヲモッテソノ名アリ」と記されている。
出典:白籏史朗著「高山植物」東京新聞出版局発行